ぼくらの家ラボ

暮らし・育児

2018.07.22

意外?!室内熱中症に注意!

気温が急に上がってきて、もう夏って感じだよね。
昼は熱気でダレるし、夜も寝苦しくて目が冷めちゃう…。

気温の急激な上昇とともに、熱中症で倒れたというニュースも最近よく聞くニャ。
あまり知られていないことかもしれニャイけど熱中症が発生する場所はなんと室内が半分だそうニャ。
特に子どもと高齢者は体温調節機能が未熟だったり衰えてきたりで注意が必要ニャ。

「熱中症」は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

熱中症の約5割が 「屋内」で発生

平成29年度熱中症入院患者における 熱中症発生場所の割合

自宅で普通に生活しているだけでも場合によっては熱中症になってしまいます。
暑さが厳しい日中はもちろん、熱帯夜のように気温が高い夜には、知らず知らずに熱中症になることも…。

高齢者と子どもが特に危ない

体温調節機能が十分に発達していない乳幼児は、大人よりも熱中症にかかりやすいといわれており、周囲の環境に体温が左右されてしまうそうです。
そのため、より敏感に熱中症予防・対策をおこなう必要があります。

また、高齢者は体温調節機能が低下。
さらに、暑さや寒さに対する感覚が鈍くなり、暑さやのどの渇きを感じにくいため、脱水が徐々に進んでいることに本人も気づかないということがあります。
冷房を使わなかったり、わざと水分を控えてトイレにいかないようにしているケースも。

自宅の屋内熱中症を防ぐポイント

暑さを避ける

〈部屋を涼しく保つ〉
・ 遮光カーテン・すだれ・打ち水を利用
・ 扇風機やエアコンで温度を調節
・ 室温をこまめに確認、WBGT値※も参考に

※WBGT値:気温、湿度、輻射(放射)熱から算出される暑さの指数
運動や作業の度合いに応じた基準値が定められています。
環境省のホームページ(熱中症予防情報サイト)に、観測値と予想値が掲載されています。

〈外出時には・・・〉
・日傘や帽子の着用
・日陰の利用、こまめな休憩
・天気のよい日は、日中の外出をできるだけ控える

〈からだの蓄熱を避けるために〉
・通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
・保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす

こまめに水分を補給する

室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じなくても、こまめに水分・塩分、経口補水液※などを補給する
※ 水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの

節電を意識するあまり、熱中症予防を忘れないようご注意ください。

節電を意識するあまり、熱中症予防を忘れないようご注意ください。
エアコンの省エネ性能や家の気密性能や断熱性能にもよりますが、実は冷房は比較的エネルギーを使いません。
気温や湿度の高い日には、無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使いましょう。

熱中症には気をつけて夏を楽しんでください!

夏は家族旅行や、夏祭り、海水浴などレジャーの季節。
せっかくの季節ですので、熱中症には十分気をつけてください。

本記事は厚生労働省「熱中症予防リーフレット」をもとに作成しております。

  • 熱中症は室外だけではなく、室内でも多く発生する。

  • 小さなお子様とご高齢の方は、より一層の注意を。

  • 熱中症予防はもちろん、過度な節電には気をつけてください。