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#暮らし・育児   |  2020.2.15

ウィルス対策に有効な湿度って?

  • 今、新型ウィルスが流行ってるわよね。
    お肌もそうだけど、「湿度」って関係あるのかしら?

  • 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下するので、加湿が有効だそうニャ。
    ただ、そのためには「湿度」をコントロールする必要があるのニャ。

今、新型ウィルスの話題でニュースはもちきりですよね。
会社や学校でその話になることも多くありませんか?

マスクや手洗い以外にも、「適切な湿度を保ちましょう」と呼びかけられていますが、
実は湿度(しつど)って、温度(おんど)と密接な関係にあることをご存じでしたか?

そこで、今回は「湿度(しつど)」についてご紹介したいと思います。

ウィルス対策には適切な湿度を保つこと

40%から60%が最適湿度とされている

首相官邸オンラインによると、「空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下するため、乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちます」と記載があります。
また、世界で最も権威のある空調設備の学会であるASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)のデータによると、健康に過ごせる最適湿度は40〜60%となっています。

 

快適な湿度をキープするには?

夏は除湿、冬は加湿するなどして湿度コントロールが必要

湿度が低すぎるとウィルスや呼吸器疾患に影響を及ぼしますし、逆に高すぎると結露が発生しやすくなるので、ダニやカビに影響があります。
最適な湿度を保つためには、夏は除湿、冬は加湿するなどの湿度コントロールが必要です。
ただ、湿度(しつど)と温度(おんど)は非常に密接に関係しているため、温度(おんど)を意識せずして湿度(しつど)は語れません。

同じ湿度(しつど)でも温度(おんど)によって量は違う

暖かい空気ほど水蒸気を含むことができる

実は同じ50%の湿度でも夏場と冬場では、空気に含まれる水蒸気の「量」が違います。
どういうことかというと、暖かい空気ほど水蒸気を含むことができるのですが、逆に冷たい空気ほど含むことができる水蒸気の量は少なくなるからです。

ちなみに、含めることができなくなったときは水滴となります。
これが「結露」ができる仕組みです。
例えるなら、コップから水が溢れ出た状態です。

 

相対湿度と絶対湿度

冷たい空気ほど抱え込める水蒸気量が少ない

ちょっと理科の話のようになってしまいますが、一般的に「湿度」というと『相対湿度』のことを指します。
ただ湿度には『絶対湿度』というものがあります。
相対湿度とは空気に含まれる水蒸気の「比率」のことで、絶対湿度とは空気に含まれる水蒸気の「質量」のこと。

温度(おんど)が上がっても下がっても絶対湿度は変わりませんが、相対湿度は変わります。

 

エアコンが乾燥すると言われる理由

絶対湿度は変わらず相対湿度が下がるから

冬場は洗濯物を外干ししたとき、夏に比べて乾きにくくありませんか?
それは、温度が低いと空気に含めることができる水蒸気量が少ないので、水分が蒸発しにくいためです。

家に帰ってきて暖房をつけると、湿度の表示がどんどん下がっていきますよね。
それは、温度を上げたとき、水蒸気の質量(絶対湿度)は変わないまま器が大きくなるので、比率(相対湿度)は下がるからです。
これが、エアコンの暖房をつけたら乾燥する原因と言われています。

湿度コントロールが難しい家

低断熱の家は湿度コントロールが難しい

加湿をして室内の湿度を上げたとしましょう。
それに加えて、通常の生活で発生した水蒸気が空気に含まれています。

夜間の睡眠中にエアコンを消した場合、低断熱の家だと外気温の影響を受けやすいため、室温が下がって器が小さくなるので、相対湿度はどんどん上がっていきます。
空気に含みきれなくなった水蒸気は水滴となってしまいます。

つまり、室温が不安定な低断熱の家では、湿度コントロールが難しいのです。

高断熱住宅のススメ

室温を制すものは、湿度を制す

逆に室内温度が一定であれば、相対湿度も一定に保ちやすいのです。
自分が理想とする湿度に調整しやすい状態です。

要するに、室内温度を一定に保ちやすい高断熱のお家は、湿度コントロールがしやすいのです。
室温は制するものは、湿度を制します。

人間は湿度に鈍感

湿度計を使ってみよう

意外に思われるかもしれませんが、人間は湿度に対して鈍感です。
というのも、湿度を感じる器官は、ヒトには存在していません。
汗の蒸発具合や粘膜・皮膚からの水分の持っていかれ方で、判断していると考えられています。
そのため、湿度コントロールを考えるときは、湿度計を使ってみてください。
洗濯物を部屋干ししたり、加湿器を使ったりしてみて、上手に湿度コントロールしてくださいね。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)

高断熱住宅でQOLを向上させませんか?

「人生の質」、「生活の質」などと訳されることが多いQOL(クオリティ・オブ・ライフ)という言葉が、さまざま分野で注目し活用され始めています。
毎日が快適になって、健康的に過ごすことができるようになればQOLも上がります。
高断熱住宅でQOLを向上させてみませんか?

今回のまとめ

1

のどの粘膜の防御機能が低下するため、適切な湿度を保つ。

2

室温が不安定な低断熱の家では、湿度コントロールが難しい。

3

室内温度を一定に保ちやすい高断熱のお家は、湿度コントロールがしやすい。

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