#暮らし・育児 | 2019.8.3
窓を開けて涼をとってる場合じゃない!?
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最近、暑いなぁ。
でもクーラーって自然じゃないから体に悪そうだし、電気代がかかるし、
やっぱ健康的に窓を開けて我慢しようかな! -
うーん、熱中症になって倒れることの方が非健康的ではないかニャ?
暑い日は窓を開けて我慢するよりも、素直にクーラーを入れることをオススメするニャ。
それにエネルギー消費量の割合から言うと、冷房は比較的少ないのニャ。
2019年も梅雨が明け、夏本番!
今年も暑い日が続いていますね。
ちなみに気象庁によると2018年度の大阪の気温は、
下記の通りです。
真夏日(最高気温が30度以上)が74日
猛暑日(最高気温が35度以上)が27日
昨年のデータを見ると30℃以上の日が続くことが今年も予測されます。
そこで心配されるのが、熱中症。
今回は熱中症になりやすい気温の目安をご紹介したいと思います。

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目次
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「暑さ指数(WBGT)」について
気温以外にも着目した国際的指標
「暑さ指数(WBGT)」とは、熱中症を予防することを目的として、アメリカで提案された指標で国際的に規格化されています。
「暑さ指数(WBGT)」は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なることに注意してください。
熱中症は特に湿度の影響が大きい
最高気温が低くても「暑さ指数(WBGT)」が高い日の方が熱中症になりやすい
「暑さ指数(WBGT)」は気温と同じ単位(℃)ですが『気温』だけではなく、『湿度』が重要視されています。
というのも、湿度が高い場所では汗が蒸発しにくいので、身体から空気へ熱を放出能力が減少してしまいます。
つまり、最高気温が低くても「暑さ指数(WBGT)」が高い日の方が熱中症になりやすいということです。
大阪に当てはめてみると
窓を開けても外は危険水域
気象庁によると大阪の2018年の相対湿度の月平均は7月69%、8月64%でした。
そこで仮に相対湿度60%として前述のWBGT値の表をラインを見てみます。
「暑さ指数(WBGT)」34℃以上から『危険』となっていますね。
そして、2018年の大阪の日最高気温の月平均ですが、
7月の気温34.2℃、8月の気温34.6℃という結果でした。
なんと、どちらも『危険』という結果。
窓を開けて涼をとろうとしたところで、外は危険水域ということです。
「暑さ指数(WBGT)」28℃以上からはすべての生活活動で熱中症がおこる危険がある
7月、8月は大阪ならほとんどの日があたる
「暑さ指数(WBGT)」について、日本生気象学会が『日常生活に関する指針』を出しています。
「暑さ指数(WBGT)」28℃以上からはすべての生活活動で熱中症がおこる危険があると注意を促しています。
テレビを見ていても、寝ていても、何をしていても熱中症になる恐れがあるということです。
ちなみに「暑さ指数(WBGT)」28℃以上は、湿度60%なら気温は31℃以上。
7月、8月は大阪ならほとんどの日にあたるのではないでしょうか?
意外と冷房は光熱費がかかっていない
あまり我慢されずに冷房をご使用ください
1世帯あたりのエネルギー消費量のうち、冷房はたったの2.2%。
各ご家庭のライフスタイル、家や冷房器具の性能にもよりますが、意外と冷房は光熱費が比較的かかっていないのです。
逆に暖房・給湯などの暖めることの方が光熱費がかかっているのです。
あまり我慢されずに冷房をご使用されることをオススメします。
「暑さ指数(WBGT)」の調べ方について
環境省の『熱中症予防情報サイト』で確認できます
今回ご紹介させていただいた「暑さ指数(WBGT)」ですが、環境省の『熱中症予防情報サイト』でお住いの地域の「暑さ指数(WBGT)」が確認できます。
ぜひ熱中症対策の目安にしてみてください。
もし、外出される際は水分補給をこまめにして、休憩をよく取ってください。
皆様も体調にはお気をつけて夏をエンジョイしてくださいね。

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窓を開けて涼をとろうとしたところで、実は外は危険水域。
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7月、8月は大阪ならほとんどの日が「生活活動で熱中症がおこる危険がある」。
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あまり我慢されずに冷房を使ってください。