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#その他取り組み | 2022.7.18
構造設計専門家と意見交換会を実施
専門家から見たハウスメーカー・工務店の現状、泉北ホームの考え方を紹介します。枠組壁工法の構造設計を専門に行うトニフォー・ティー・エス株式会社さまと構造について意見交換を行いました。
構造設計とは、地震や台風に耐えられるように安全性能を満たした設計をすることです。許容応力度計算などの構造計算も構造設計に含まれます。

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目次
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基礎の選び方
泉北ホームは品質を保つためにベタ基礎が標準仕様
基礎の形状を決めるときは、地盤の強さや建物重量などを考慮するのが基本的な考え方ですが、ハウスメーカーや工務店では、標準仕様で基礎の形状があらかじめ決められていることが多いそうです。
「泉北ホームは、ベタ基礎を標準仕様とすることで一定の施工ができている」「どのような地盤でも対応できるベタ基礎だからこそ、建築棟数が多くても品質を保つことが可能」とお話いただきました。
基礎形状を選んでいる理由を確認すること
コストを抑えるために布基礎を採用している会社も
「なかには、コストを抑えるためにすべての住宅に布基礎を採用している会社もある」とのことなので、ハウスメーカーや工務店を決めるときは、どのような理由で基礎形状を決めているか確認することが大切です。
ベタ基礎の場合は、ダブル配筋であるべき
構造の安全性を考えず、シングル配筋が採用されていることも
鉄筋コンクリート造ではダブル配筋が当然にも関わらず、木造住宅のベタ基礎ではシングル配筋が一般的だそうです。「本来は、木造住宅のベタ基礎でもダブル配筋であるべきです。しかし、コストを抑えるためにシングル配筋を採用し、構造の安全性を考えられていないことが多くあります」と語られました。
シングル配筋でも、構造計算がされていれば問題ない
問題は、構造計算を行わず、経験や勘で設計されていること
ベタ基礎でシングル配筋だから悪いということはなく、適切に構造計算がされていれば効率が悪いものの問題はありません。構造の審査が省かれる4号特例において「審査がないなら、構造計算をしなくてもいい」と考え、経験や勘で鉄筋量と配置を決めている場合が多いことが問題だそうです。シングル配筋を採用している場合は、特に構造計算を行っているか注意する必要があります。
実は耐震等級3が少ない狭小3階建て
ノウハウがないため耐震等級1に
3階建て以上の建物では、より安全性を確保できる許容応力度計算が義務付けられています。許容応力度計算では、簡易チェックの壁量計算で求められるより壁量が増えるため、ノウハウがなければ家が壁だらけになってしまいます。そのため狭小3階建ての場合、空間を確保することを優先して、耐震等級1で計画することが多いそうです。
もともと3階建てを得意としていた泉北ホームは、3階建てでも許容応力度計算による耐震等級3をクリアしています。
すべての方に、命と健康を守れる家を届けたい
品質を保つ研究を続ける
どれだけ建築棟数が増えても「すべての方に、命と健康を守れる家に住んでほしい」という泉北ホームの思いは変わりません。低品質の大量生産はせず、安定した施工で高品質の家を多くの人に届けることを大切にしています。コストのかかるベタ基礎やダブル配筋を標準仕様にしているのもそのためです。これからも、品質を保つことを大前提に考えながら家づくりに取り組みます。
※記事は2022/7/18現在の情報です。ご確認のタイミングによっては情報が更新されている場合がございます。