ぼくらの家ラボ

構造・性能

2022.03.21

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーって何?

総合住宅展示場で「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」って垂れ幕を掲げている会社があったのだけど、どれくらい凄いの?

「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」は、住宅において省エネルギー性が高い会社に贈られる賞ニャ。全国の住宅会社が応募可能で、第三者機関が評価するのニャ。
賞は色々あるのだけど、特に「大賞」を取ったということは全国で1位を取ったということになるニャ。

テレビやWEBで「〇〇第一位!」というCMを見ない日はないですよね。
各企業は自身の信頼性を高めるため、様々なランキングをPRしていますが、ある団体が主催していたり、ある団体の調査結果だったりで、根拠となるモノによって、その信ぴょう性は異なります。
中には広告目的で作られたランキングもあったりします。

特に住宅展示場では「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー〇〇受賞」と書かれた展示物をよく目にしますが、知らない方にとっては、「何となく権威がありそうだけど、具体的にどんなものか分からない。」というのが本音ではないでしょうか。

そこで今回は、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」についてご紹介したいと思います。

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとは?

省エネルギー性が優れた住宅を表彰する制度のこと

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとは、建物躯体と設備機器をセットとして捉え、トータルとして省エネルギー性が優れた住宅を表彰する制度のことです。

一般財団法人日本地域開発センターが開催する公平・中立な表彰制度であり、日本における省エネルギー住宅の普及と質的な向上に貢献することを目指しています。

審査は、学識経験者などで構成される審査委員会が審査を行い、「建物外皮・設備の省エネルギー性能値」「多様な省エネルギー手法の導入」「省エネルギー住宅の普及への取り組み」を基準で総合的に評価を行い、日本全国のハウスメーカー、工務店の中から選ばれます。

歴史ある表彰制度

応募企業も年々増加している

この表彰制度は、2007年に「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」として創設され、2012年からは設備機器の対象を広げ、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」として継続して実施されてきました。

住宅業界にとっては、非常に栄誉ある制度とされており、応募企業も年々増加。
住宅の省エネルギーに対する理解も、広く全国に浸透してきています。

各賞の概要

大賞は全国1位

本制度には賞がいくつか設けられていますので、各賞についての概要を下記に記載いたしました。

■大賞
「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」として最も優れていると認められる住宅シリーズに贈られる賞です。原則として、企業規模に応じて、当該シリーズを含む年間全竣工棟数が、100棟以上、11棟以上100棟未満、10棟以下の企業から、それぞれ1件ずつ選出予定。

■特別優秀賞
大賞に次いで、特に優れていると認められる住宅シリーズに贈られる。

■優秀賞
優れていると認められる住宅シリーズに贈られる。

■審査委員賞
優秀賞以上の受賞者の中で、各審査委員が推奨する住宅シリーズに贈られる。

■省エネ住宅特別優良企業賞
5年以上連続して、上記のいずれかの賞を受賞している企業に贈られる。

■省エネ住宅優良企業賞
3年以上連続して、上記のいずれかの賞を受賞している企業に贈られる。

この中で「大賞」は最も栄誉あることとされ、いわば「全国で1位」を獲得したことと同じ意味を持ちます。

100棟以上が無差別級

名だたる大手ハウスメーカーが競う土俵

2018年より前は、年間施工棟数の少ない会社の方が受賞に有利な傾向にありました。
というのも、住宅のバリエーションが乏しくても高額な予算をかけるお客様が見つかりさえすれば、高性能な家ができてしまうからです。

ただ、そうした手法はオーバースペックになりがちですし、「賞のために家を建てる」ことになっては本末転倒です。

そのため、2018年度からは年間施工棟数が「10棟以内」「11~99棟」「100棟以上」の3部門それぞれに大賞を設けられました。
「100棟以上」の部門ともなると、名だたる大手ハウスメーカーが集う土俵で競うことになります。
つまり、「100棟以上」での大賞は、柔道で言えば無差別級での優勝といえます。

2回目の大賞はさらに難易度が上がる

2回の大賞受賞企業はわずか数社

過去に申請された住宅シリーズも応募可能となっていますが、過去に「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーで大賞」を受賞した住宅シリーズについては、省エネルギー性や普及度に特段の向上が見られない場合には再度「大賞」を受賞することができないと、本制度の応募要領に記載があります。

要するに、2回目の同シリーズでの受賞は見る目が厳しくなるため、さらに難易度が上がるといえるでしょう。

ちなみに、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー大賞」を過去に受賞した企業は2回が最多となり、わずか数社と非常に限られています。

断熱性や気密性は、住む人の「健康」にも影響

衣食住の『住』における健康性能である

省エネ性能のキーポイントである断熱性や気密性は、住む人の「健康」にも大きく影響します。
英国では、「室温の低下にともなって健康リスクが高まる」という研究結果が出ていますし、ドイツでは断熱性の高いトリプル(3層)ガラスの窓サッシがホームセンターでも手軽に買うことができます。
日本では、ペアガラスがあれば珍しい方ですよね。

断熱性や気密性は、衣食住の『住』における健康性能であり、家が持つべき本質的な性能だと考えます。

例えどの会社でお建てになられるとしても…

応募しているハウスメーカーであれば間違いないはず

例えどの会社で建てられるとしても、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーに応募されているハウスメーカーを選んでいただければ間違いないはずです。
他社との厳しい競争の場で比較されることをいとわず、高い意識を持って取り組まれているところばかりですから。

  • ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとは、トータルとして省エネルギー性が優れた住宅を表彰する制度のこと。

  • 一般財団法人日本地域開発センターが開催する公平・中立な表彰制度で応募企業も年々増加。

  • 応募企業は比較されることをいとわず高い意識を持って取り組んでいる。

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