ぼくらの家ラボ

家づくり

2019.03.27

【設計打ち合わせ】窓の種類が多すぎてわからない!!

タテスベリ窓・ヨコスベリ窓・ハキダシ窓・ヒキチガイ窓・アゲサゲ窓。。。

設計士ノ、ヒトガ、何ヲ言ッテルノカ、ワカラナイヨ。全部窓デショ!?

そうニャよね...。たしかに設計士さんは当たり前のようにいろいろな窓の種類の名前を打ち合わせ時に言ってくるけれど、難しいニャよね...。
そこで、今回は設計打ち合わせ前に一緒に予習をしようと思うニャ。予習をすることで設計士さんとの打ち合わせもよりスムーズに進めることができるはずニャ!

私たちにとっては窓は窓。カタチでしかありません。しかし、建築業界ではそれぞれのカタチ・開き方に名前があり、用途に合わせた役割があります。

窓の種類別の【名前と役割】

引き違い窓

【役割】
概ね『採光』と『換気』を目的とし、換気は窓全体の2分の1の換気量。

【主な使用場所】
リビングやダイニング、寝室や子ども部屋などで使用されます。

掃き出し窓

【役割】
名前の由来は諸説ありますが、掃除の際、外にゴミを掃き出せるところから来ていると言われています。

【主な使用場所】
引き違い窓と同じく役割を持っていますが、何よりも室内と室外との『出入り口』としての役割が大きい。

縦すべり窓

【役割】
別名ウィンドウキャッチとも言われ、開いた窓に風があたることで、室内に大量の風を取り入れることのできる窓。
縦すべり窓を追加し、2つの窓の吊り元を内側にし、開き側を外側にすることで、引き違い窓の10倍の通風量になるとLIXILより実験結果が公表されております。そのくらい室内に風を取り込むことに特化した窓です。

引き違い窓、掃き出し窓、上下窓と比較して気密性が高い窓でもあります。
断熱気密、防音の観点からみてもオススメです。

【主な使用場所】
リビング・寝室・子ども部屋はもちろんですが、採風による換気量の良さから『廊下・階段・トイレ・洗面・お風呂』で標準で基本採用されている。

横すべり出し窓

【役割】
縦すべり窓とは違い、開く部分が下部のため高所に取り付ける場合が多い。高所に取り付けることで取り入れた光がお部屋全体にいきわたりやすく、採光として取り入れることに適しています。

引き違い窓、掃き出し窓、上下窓と比較して気密性が高い窓でもあります。
断熱気密、防音の観点からみてもオススメです。

【主な使用場所】
高所に取り付けると開けにくいというデメリットはありますが、外部からの目線が気になる『トイレ』にオススメです。

高所用横すべり出し窓

【役割】
通常の横すべり出し窓と同じく、高所に取り付けることで取り入れた光がお部屋全体にいきわたりやすく、採光として取り入れることに適していますが、さらに横幅が広く、縦幅の狭い窓です。

引き違い窓、掃き出し窓、上下窓と比較して気密性が高い窓でもあります。
断熱気密、防音の観点からみてもオススメです。

【主な使用場所】
高所に取り付けると開けにくいというデメリットはありますが、外部からの視線が気になる『リビング・主寝室・子ども部屋』にオススメです。

【注意点】
TVボードの上に設置すると採光は望めますが、窓の開閉が困難になり、窓本来の役割を果たさないため、同じ大きさのFIX窓があるので、FIX窓がオススメです。

寝室のベッドの枕元へも、引き違い窓と比較すると、カーテンが邪魔にならない高所へ取り付けることで、採光を取りながら外部からの視線が気にならなくなるのでオススメです。
ただし、窓の開閉時はベッドへ上がらなければ開閉できません。

上下(アゲサゲ)窓

【役割】
見た目のかわいさから、南欧風などを好まれるお客様にご要望をいただく窓。サイズ展開は縦すべり窓と同じ展開のものがほとんど。しかし、設計士からは採風に関しては縦すべりの窓の2分の1になることや、将来的にかなりの確立で可動する窓を調整修理する必要があったことから、あまりお客様への提案を行なわなくなった窓でもある。
換気は窓全体の2分の1の換気量。

【主な使用場所】
リビング・寝室・子ども部屋はもちろんですが、廊下・階段での採用もあります。しかし、換気が必要な水回りトイレ・洗面・お風呂での使用例は近年では少ない。

【注意点】
上下窓の上部はFIXのため開きません、下部が開きます。

FIX(フィックス)窓

【役割】
開閉機能はなく『採光』による明かりとりとしてのみ活用する窓。

【主な使用場所】
吹き抜けの上部に採用される場合が多い。デザインと採光としてリビングのTVボードの上部や、寝室の枕元の上部などの窓の開閉を行い場所に採用される場合は特に多い。

トップライト

【役割】
建築基準法によると通常の3倍の明るさがあるとされています。主に建築基準法上、採光が不足していると判断された最上階のお部屋に採用されることが多い。
※お施主さまのお家だけが3階建てであっても、将来的に周辺すべてが3階建てなどの高い建物が建築された場合、採光は見込めないと判断され、天井からの採光を確保するよう指導されます。つまり実際のお部屋が明るくても、道路側以外からは建築基準法では採光があまりとれていないと判断される場合があります。

【主な使用場所】
最上階の寝室や子ども部屋

  • 窓にはそれぞれ名称、役割があり、適所があります。

  • 窓のご相談は設計打合せ時に設計士にご相談ください。

  • 予習をすることで設計士さんとの打ち合わせがより進みやすくご相談しやすくなります。