お金・ローン
2020.04.03
月々の支払いは住宅ローンだけじゃない?!
今住んでいる部屋が手狭になってきたし、家賃がもったいないから、マイホームを買おうと思っているんだ。
A社なら建築費用が格安だしA社にしようかなぁ…。
家の性能とか設備のグレードはどうなっているのかニャ?
もしかしたら、光熱費が「予算外」になるかもしれないニャよ。
コストパフォーマンスを考えるのなら「ライフサイクルコスト」での比較検討をおすすめするニャ。
「ライフサイクルコスト」という言葉を皆様はご存じでしょうか?
略語として「生涯費用」なんて呼ばれ方もするそうです。
費用対効果を考える上で、非常に重要となる発想です。
建築業界では、今や当たり前の考え方といっても過言ではありません。
そこで今回は、ライフサイクルコストについて、ご紹介したいと思います。
光熱費のこと聞かれましたか?
月々支払いを住宅ローンだけで考えてはいけない
ハウスメーカーに行ったときに、「今のお家賃いくらですか?」「月々いくらまでお支払できますか?」と営業マンから聞かれるかと思いますが、光熱費のことまで聞かれた方はいらっしゃいますか?
住んだ後のことまで考えた家づくりをしないと、後で後悔することになるかもしれません。
隠れている必要なお金
今見えている費用は氷山の一角
「建築費」という今見えている費用は氷山の一角にすぎません。
その下には、毎月必要なライフラインである光熱費、水道料金などの水道・光熱費。
固定資産税などの税金。
火災保険、地震保険などの保険料。
さらには、外壁の塗り替えや、屋根の補修などのメンテナンス費が隠れているのです。
水道・光熱費
戸建てに引っ越すと光熱費は上がる
賃貸マンションから一戸建てに引っ越すと、一般的なお家だと光熱費は上がってしまいます。
基本的に、一部屋あたりの面積が増えるとエアコンの使用電力が増えますし、部屋が多くなると照明の使用電力も増えます。
それに皆さまがお考えの注文住宅であれば、分譲住宅より大きい家が大半です。
普通であれば浴槽も大きくなるはずですので、水道料金もそうですが、お湯を沸かすための電気代も増えます。
メンテナンスコスト
自分達で用意しておかなければならない
もっというと、分譲マンションなどでは「修繕積立金」という名目で、将来必要な大規模修繕のため、お金を徴収されているのですが、戸建てだと自分達で用意しておかなければなりません。
外装建材メーカーの試算によると、採用する外壁材によっては、再塗装・足場・点検・部分補修・再シーリングを30年間に2回行うため、メンテナンスフリーのものと比較してたときに230万円~250万円ほど、メンテナンスコストに差がでます。
ちなみに屋根材も、点検・補修・再塗装などでモノによっては120~140万円の差が生じます。
月々支払いにすると結構しませんか?
ライフサイクルコストという考え方
生涯費用という考え方
家を建てるときにかかるイニシャルコスト(初期投資)だけではなく、ランニングコスト(維持費)も含めたトータル費用のことを、ライフサイクルコスト(LCC)といいます。
ちなみに生涯費用とも呼ばれるそうです。
イニシャルコストだけではなく、ライフサイクルコストで比較することを強くおススメします。
高グレード設備が付いた高断熱住宅
光熱費や水道費を抑えてくれる
最新の住宅設備、特にグレードの高いものであれば、快適性だけではなく省エネ性や節水性に優れた商品ばかりです。
そういったものが最初から標準で付いているのであれば、月々にかかる水道・光熱費を抑えてくれます。
また、高断熱の家であれば、エアコンが頑張らなくてすむので冷暖房にかかる光熱費も安くなります。
健康面でもメリットがありますので、医療費削減効果も見込めます。
お支払を抑えてくれるだけではなく、快適な生活を送ることができます。
メンテナンスフリーの外壁材・屋根材
メンテナンスコストを抑えてくれる
メンテナンス費用のうち外壁材と屋根材の占める割合は大きいです。
極力メンテナンスが不要なものを選ぶといいでしょう。
外壁には、光触媒コーティングの外壁材に高耐久・低汚染タイプのシーリング材を使用するものを採用したり、紫外線対策が施された屋根材など、極力メンテナンスフリーのものを採用すると、メンテナンスコストを抑えられます。
家の性能で負担が軽減される
税金や保険料を抑えられます
長期優良住宅であれば、住宅ローン控除や固定資産税に優遇措置が取られていますので、そうでない住宅に比べて負担は税金の負担が軽減されます。
省令準耐火構造住宅以上の家であれば、場合によっては火災保険料以下になったりしますし、耐震等級3であれば地震保険が半額になったりと保険料の面でお得になります。
家の性能はもしものときだけでなく、月々のお支払もラクにしてくれます。
コストパフォーマンスを考えるのであれば…
ライフサイクルコストで比較してハウスメーカー選びをされてください
建築費用が高い、安いだけではなく、生涯に支払う総額で「その家が安いのか?高いのか?」をご判断される方がお得で快適にお過ごしいただけます。
もちろんイニシャルコストが高すぎても、ライフサイクルコストは高くなってしまいます。
コストパフォーマンスを考えるときは、イニシャルコストとランニングコストを合わせた、「ライフサイクルコスト」で比較してハウスメーカー選びをされてくださいね。
住んだ後のことまで考えた家づくりをしないと、後で後悔することになるかもしれません。
イニシャルコストとランニングコストも含めたトータルの費用のことを、ライフサイクルコストという。
コストパフォーマンスを考えるときは、ライフサイクルコストで比較してハウスメーカー選びをされてください。