ぼくらの家ラボ

暮らし・育児

2020.09.12

在宅避難のススメ

また、大型の台風がまた来る見たいだけど…
どこか、みんな集まっている場所に事前に避難してた方がいいよね?

どこに避難するのニャ?
新型コロナウィルスが流行しているの最中に「3密」になる状況はできれば避けた方がいいかもニャ。
自宅の安全確保が十分想定できるのであれば「在宅避難」を優先した方がリスクは少ないと思うニャ。

9月と言えば、台風シーズンです。
最近も大型台風が非常に強い勢力で沖縄から九州に接近しました。
暴風が吹き荒れ、大規模な停電も発生したそうです。

事前にホテルや避難所に行って備える人達の報道もありましたよね。
ただ、避難所でも対策されていたようですが、問題になっていることがあります。

それは、自然災害にパンデミックが重なる‘‘複合災害‘‘です。
そこで、今回は「在宅避難」についてご紹介したいと思います。

大型台風の上陸

災害は「毎年来るもの」

2018年 関西に甚大な被害をもたらした台風21号では 最大96万7千戸が停電。
2019年 関東に甚大な被害をもたらした台風15号では 最大93万4千戸が停電。
2019年 関東に甚大な被害をもたらした台風19号では 最大53万戸が停電。
近年では毎年のように大型台風が日本にも上陸し、各地で猛威を振るっています。

さらに、地球温暖化によって、海面温度が上昇し台風が強大化しやい環境にあるというニュースが取り上げられることもありました。
もはや災害は「毎年来るもの」として考えるべきではないでしょうか?

新型コロナウィルスの登場

複合災害の可能性

さらに事態を難しくしているのが、新型コロナウィルスの流行です。
自然災害にパンデミックが重なる‘‘複合災害‘‘という新たなリスクが浮上しました。

特に避難所は「3密」の最たるものと言え、特に大きなリスクがあります。
共同生活のため、プライバシーを守ることも難しく、居住スペースや物資にも限りがあり、決して良好な環境と言えません。
逆にストレスなどで体調を崩してしまうこともあります。

何より、新型コロナウイルスなどの感染症が蔓延している状況では、感染のリスクが高まるおそれがあるのです。

自宅の安全確保ができるなら…

優先すべきは在宅避難

災害の余波に対しても自宅の安全確保が十分想定できて、居住の継続ができる状況であれば、住み慣れた自宅での生活を続ける「在宅避難」を優先すべき状況にあります。

ただし、在宅避難のためには「事前の備え」が必要です。

何故なら、大規模な災害が発生すると、建物が無事であっても、ライフラインが停止し、食料や日用品の調達が難しくなることが想定されるからです。

今すぐできること

備蓄と生活用水の確保

今すぐできることとしては、普段から備蓄しておくことがあげられます。

電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。
大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。

また、飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要。
日頃から「水道水を入れたポリタンクを用意する」「お風呂の水をいつも張っておく」などの備えをしておきましょう。

在宅避難に不可欠なのは?

災害で壊れない家

災害で家が壊れては、そもそも在宅避難という選択肢はありません。
災害の余波を考えると、壊れかけの家に留まることは危険です。

これから家づくりをされる方は、災害に耐えられるかという目線を持って、会社選びをされることをおススメします。

目安としては、許容応力度計算で算出された耐震等級3です。

熊本地震では耐震等級2の家でも倒壊しました。
また、同じ耐震等級であっても、簡易な計算方法で検証されたのでは「安全性の確保」という観点で非常に不安なものだからです。

災害にも役立つ住宅設備

検討してみてはいかがでしょうか?

太陽光発電、蓄電池、エネファーム、エコキュートなど、普段の生活を快適にしつつ、災害時に役立つ住宅設備もあります。

ご新築される際は、何を重視するかで予算の配分は変わってきますが、最低限の安全性や快適性が担保された上で、もし余裕があるのであれば検討してみてはいかがでしょうか?

考えよう、防災のこと

災害への意識を忘れない

被災を防ぐことで重要なのが災害への意識です。
大型台風を経験したときは、他人事であった災害が自分事となったことで、次の大型台風に向けて備える人々が多く見受けられたように思います。

何より、私たちには東日本大震災を超え、国難ともいえる巨大災害と国が位置づけている『南海トラフ地震』が待ち構えています。
被災リスクを下げるには、災害への意識を忘れないことが何より重要なのではないでしょうか?

  • 自然災害にパンデミックが重なる‘‘複合災害‘‘という新たなリスクが浮上。

  • 住み慣れた自宅での生活を続ける「在宅避難」を優先すべき。

  • 最低限の安全性や快適性が担保された上で、役立つ住宅設備のご検討を。