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#間取り   |  2026.9.10

子ども部屋は4帖・5帖・6帖のどれ? 使う期間から逆算して決める

子ども部屋は何帖あればいいのか。調べてみても、4帖、4.5帖、5帖、6帖と答えが分かれ、どれも「一般的には」と書かれているため、図面の打ち合わせを前にしても決め手がありません。

決め手が出ないのは、広さだけで答えを出そうとしているからです。必要な広さは、その部屋に何を置くかで決まります。

その置くものが、いま変わってきています。子ども部屋として使う期間にも、「始まり」と「終わり」があります。

この記事では、置くものから広さを決める考え方をお伝えします。

「何帖がいい」の答えが人によって違う理由

同じ広さでも、置くものが違えば結論は変わる

子ども部屋の広さとしてよく挙がるのは、4帖・4.5帖・5帖・6帖のあたりです。

広さ 面積
4帖 約6.6㎡
4.5帖 約7.5㎡
5帖 約8.3㎡
6帖 約9.9㎡

いちばん狭い4帖と6帖の差は、約3.3㎡です。シングルベッドと学習机を、もう1セット置けるくらいの広さです。

差を決めるのは、置くものです。

ベッドと机のほかに、衣類も本もその部屋に収めるなら、6帖でも余りません。きょうだいふたりで1部屋として使うなら、なおさらです。

収納を別に確保し、勉強はリビングでするご家庭なら、置くのはベッドと机だけになります。

「何帖がいいか」に、万人向けの正解はありません。使い方が決まらないうちに広さだけ先に決めると、根拠のないまま数字を選ぶことになります。

これは、着る人を決めずに服のサイズを選ぶようなものです。

 

かつて前提だった家具が、前提でなくなっている

テレビは減り、宿題はリビングでしている

総務省の通信利用動向調査では、テレビを保有する世帯の割合は90.1%まで下がり、スマートフォンの保有率を下回りました。

同じ調査で、6〜12歳が最もよく使う機器はタブレット端末(47.1%)です。動画も学習も手元の画面で完結するなら、部屋にテレビを置く理由は薄くなります。

テレビとテレビ台がなくなると、床の専有面積が減り、画面から離れて見るための距離も要らなくなります。

壁1面が丸ごと空きます。

学習机も同じです。学研教育総合研究所の小学生白書(2025年調査)では、放課後や休日に勉強することが多い場所は「自宅のリビング」が75.1%で1位でした。「自宅の自室」は26.3%です。

宿題をリビングでするなら、子ども部屋に大きな机を置く前提も変わります。

「6帖ないと入らない」と言われていた家具の構成そのものが、いま変わっています。

 

小さい部屋は、どこまで使えるか

3帖でも、ひとりで使う部屋になる

置くものが減ると、選べる広さは下にも広がります。冒頭に挙げた4帖より下、3帖も候補に入ります。

3帖は約5.0㎡で、正方形に近づけると2.2m角ほど。物置くらいに思われがちですが、ひとりで使う部屋としては十分に成り立ちます。

シングルベッドは幅がおよそ1m、長さが2m弱。2.2m角の部屋なら壁に沿って収まり、それでも1.2mほど残ります。机と椅子を置いても、まだ体が通る幅です。

小さい部屋ほど、正方形に近いほうが使いやすくなります。壁の4面を同じように使えて、家具の向きも後から変えられます。

子ども部屋が子ども部屋である期間

子ども専用なのは、10年から15年

首都圏のご家庭100名を対象にした2022年の調査では、個室を与えた年齢は7〜8歳が37%で最多。次いで4〜6歳17%、3歳までが15%、9〜10歳が14%でした。

8歳までに与えた家庭が半数を超えており、別の調査でも「与えたい時期」の最多は小学校低学年で38.3%と、ほぼ同じ位置に集まっています。

高校卒業で家を出れば10年前後、進学や就職で家に残れば、子ども部屋として使う期間はそこから数年伸びます。

こうした時期を合わせると、その部屋が「子ども専用の個室」でいる期間は10年から15年程度です。家の中では、使う期間がはじめから見えている数少ない部屋です。

部屋が返ってくるのは、50代半ば

返ってくる時期は、建てた年齢から逆算できます。

住宅金融支援機構の2024年度フラット35利用者調査では、大阪府で土地付注文住宅を建てた方の平均年齢は40.7歳でした。家族数は平均3.4人、住宅面積は110.2㎡です。

40.7歳で建てて、子ども部屋である期間を10〜15年とすると、その部屋が返ってくるのは50代半ばから60歳前後。

そこから先も、その部屋は使われ続けます。部屋の一生で見ると、子ども部屋である時間のほうが短くなります。

子ども部屋として広さが要るのは、この10〜15年のあいだです。

コンパクトになった分、建築費もお得になる

2部屋で3帖削れば、1.5坪ぶん小さくなる

2部屋つくるなら、1部屋あたり1帖小さくすれば2帖、1.5帖ずつなら3帖、2帖ずつなら4帖が減ります。帖数を坪数に直したものが、下の表です。

削った広さ 坪数
2帖 約1.0坪
3帖 約1.5坪
4帖 約2.0坪

削った坪数の分だけ家はコンパクトになり、建築費もお得になります。

個室は4帖か、5帖か、6帖か。そこに3帖が並んでも、いまでは珍しい選択ではありません。置くものと使う期間から見れば、十分に成り立つ広さです。

 

今回のまとめ

1

広さは置くものから決まる。テレビも学習机も、子ども部屋にある前提ではなくなった。

2

置くものが減れば3帖でも個室になる。子ども部屋である期間は10〜15年。

3

小さくした分だけ家はコンパクトになり、建築費もお得になる。

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