暮らし・育児
2018.07.15
熱中症かも? 症状が出た時の適切な応急処置とは
「頭が痛い、吐き気もする。もしかしたら熱中症かも」と思ったら、どうしたらいいの?
熱中症かもと思ったら、すぐに応急処置をすることが必要ニャ!
①涼しい場所へ移動 ②服をゆるめて体を冷やす ③塩分や水分を補給
平成30年は例年より夏の暑さが厳しく、そしてこれからも厳しい残暑が続く予測が立っているニャン!特に猛暑日が続いた平成22年は猛暑日が31日、真夏日が82日で1731人の方が亡くなった。今年は8月17日時点で猛暑日が23日、真夏日が51日と厳しい暑さが続いているニャン!
命を落としかねない熱中症を甘くみてはいけないニャン!
熱中症にならないために万全の対策と適切な応急処置が必要であるニャン!
連日、日本各地で気温35℃を超えた猛暑が続いており、
最近では新たに気温37℃以上のことを言う「スーパー猛暑」というワードがメディアでも登場している。夏の暑さからくる熱中症は健康被害だけでなく、命にもかかわるため、「熱中症かも?」となった時の適切な応急処置をご紹介する。
命に関わる熱中症
猛暑日・真夏日の日数に比例して、多くの方が亡くなっている。
厚生労働省人口動態統計によると、近年の熱中症による死亡数は、毎年1000人近くにのぼる。
記録的猛暑を記録した平成22年(2010年)は1731人、平成25年(2013年)は1077人の方が亡くなっているという恐ろしいデータが出ている。
気象庁の発表によると、
平成22年(2010年)の大阪の猛暑日(35℃以上)は31日、真夏日(30℃以上)は82日
平成25年(2013年)の大阪の猛暑日(35℃以上)は23日、真夏日(30℃以上)は88日
というデータが出ている。
今年(8月17日現在)は大阪の猛暑日(35℃以上)は23日、真夏日(30℃以上)は51日
命を落としかねない熱中症を甘くみてはいけない。
熱中症にならないために万全の対策と適切な応急処置が必要である。
ただの頭痛だと思ったら危険! 熱中症ってどんな症状?
自分、もしくは周りがこんな症状になったら注意!!
症状はズキンズキンとする頭痛やめまい、吐き気、立ちくらみ、倦怠感などが上げられます。また、暑い場所なのに、全く汗をかかなくなったり、皮膚が乾燥したり、触るととても熱をもっていたりしたら、危険信号です。さらに、意識がもうろうとして呼びかけに反応がなかったり、応答が異常であるといった意識障害が出ることもあります。
熱中症かも?という時にするべき 3つの応急処置
応急処置① 涼しい場所へ移動
クーラーが効いた室内や車内に移動しましょう。
屋外で、近くにそのような場所がない場合には、風の通りが良い日陰に移動し安静に
しましょう。
応急処置② 服をゆるめて、体を冷やして体温を下げましょう
服を脱がせたり、きついベルト、ネクタイをゆるめ、体の熱を放出させましょう。保冷剤や氷枕で太い血管が通っている『首の両側、わき、足の付け根(股関節)』を冷やします。
また、皮膚に水をかけて、扇風機または、うちわや扇子などで扇ぐことで体を冷やすことができます。
うちわ、扇子がない場合は、タオルや厚紙などであおいで、風を起こしましょう。
体を横にする際は足と床の間に物を挟み、10cmほどあげることで、血流が心臓に行きやすくなります。
応急処置③ 塩分や水分を補給しましょう
できれば塩分と水分が同時に補給できるスポーツドリンクなどを飲ませましょう。
嘔吐の症状が出ていたり、意識がない場合は誤って水分が気道に入る恐れがありますので、
むりやり水分を飲ませることはやめましょう。この場合は医療機関での点滴が必要になります。
症状によっては、すぐに医療機関へ相談。緊急性をともなう場合は救急車を呼びましょう。
救急車を待っている間にも現場で、応急処置①・②・③の3つの処置をすることで症状の悪化を防ぐことができます。熱中症は命にかかわる危険性があるので、早めの応急処置を行いましょう。
熱中症になる方を減らし、死者数をゼロにするためには、熱中症を甘く見ず、万全な対策・適切な応急処置をして、この夏を乗り切りましょう。
熱中症の症状は、頭痛・めまい・吐き気・立ちくらみ・倦怠感が主な症状
応急処置は①涼しい場所へ移動 ②体を冷やす ③塩分や水分の補給
熱中症は命に関わります。決して甘く見ず、万全な対策・適切な応急処置を