ぼくらの家ラボ

インテリア・デザイン

2023.06.07

緑を楽しむ暮らし方~庭・バルコニーの使い方~

お庭やバルコニーで緑を楽しめる住まいに注目が集まっているみたいだけど、
どんなメリットがあるの?

植物にはフィトンチッドという揮発性物質が含まれていて、人間に対してリラックス効果をもたらしてくれるニャ。だから緑を日常の暮らしに取り入れることは心のゆとりを生んでくれるのニャ。

お庭やバルコニーで緑を楽しむ住まいは、外観をおしゃれに演出するだけでなく、住む人の心も豊かにしてくれます。

皆さんも自然豊かな場所に出かけると心が落ち着く、リラックスするという経験をされたことがあると思います。
そんな緑がもたらすリラックス効果を、都会に暮らしながらも感じることができればいいと思いませんか。

そこで、今回は緑を暮らしに取り入れる方法をご紹介します。

緑のある暮らしがもたらす効果

癒しの効果

緑のもたらす効果としてまず挙げられるのがリラックス効果です。植物が身近にあることで、ストレスが軽減される、やすらぎを得られるという経験をお持ちの方も多いと思います。

自然界で生まれる不規則なリズムには、ろうそくの炎、小川のせせらぎや微風などの自然現象で見られる「1/fゆらぎ」 の法則が存在します。例えば、直線を等間隔で並べると幾何学的な冷たいイメージになりますが、直線を不規則に並べるとぬくもりのある雰囲気がでます。これが、人の心を癒してくれる効果があるといわれています。

さらに、植物が揮発するフィトンチッドという揮発性物質は、精神安定効果や大脳皮質の活性化など、心身にも良い影響をもたらしてくれると言われています。

お庭で緑を楽しむ暮らし

ちょっとしたお出かけ気分が味わえる

テレワークの増加などにより、お家で過ごす時間が増えています。また子育て中で気軽に遠出ができない、共働きで毎日忙しくて休日は家でゆっくり過ごしたいというご家庭も増えています。
そんな背景から、家にいながら緑を楽しめて、ちょっとしたお出かけ気分が味わえるお庭を求める方が増えています。

庭でどんなことをしているの?

30代は「子どもを遊ばせる」が60%を超

実際に暮らしの中にお庭を取り入れている方たちの「お庭でしていること」を見てみましょう。

子育て世帯が多い30代では「子どもを遊ばせる」が60%を超えています。
40代、50代になると「趣味に活用」「庭木・草花を育てる」「リラックス・息抜き」が増加。60代以上になるとその割合はさらに増加。お庭は幅広い年齢に、さまざまなメリットがあることが分かります。

参考:リビングくらしHOW研究所

さらに、興味深いデータがあります。

お庭の活用と夫婦仲の自己評価です。

「会話はあり、仲はいい」夫婦と、「会話があるが、仲がいいとは言えない」夫婦それぞれに庭の活用法を聞いてみると、会話があり仲のいい夫婦ほど庭をうまく活用している傾向が見て取れます。
夫婦で同じものに関心をもっていると自然に会話も生まれ、心のつながりが生まれているようですね。

子育て世帯にとっても、子どもが成長して夫婦ふたりの時間が増えた世帯にとっても、お庭は良好なコミュニケーションを生む場所になっているようです。

お子様が小さいうちはお庭でプール遊びや、ごっこ遊び、親子で草花の栽培や家庭菜園に取り組むのもおすすめです。そのためにもお庭には外部水栓を付けておくのがオススメです。

ウッドデッキでお庭をもっと楽しむ

ウッドデッキでピクニック気分を

内と外をつなぐ憩いの場所としてウッドデッキをリビングとつながるようにお庭に設置される方が増えています。

おすすめなのがウッドデッキで食べる『お外ごはん』。ウッドデッキでお庭の緑を感じながら、ピクニック気分で食べる食事は、いつもよりきっと美味しく感じられるはず。
最近忙しくて心に余裕がないなぁという時ほど、親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。

お庭以外での緑の取入れ方

バルコニーで緑を楽しむ

狭小地でお庭がつくれない、近隣の目が気になるといった方にはバルコニーで緑を楽しむ方法もあります。リビングとつながるように設計し、アウトドアリビングとして楽しむこともできます。バルコニーにも水やりのために水栓を付けておくと便利です。

大きなお庭やバルコニーが作れなくても、外構に木一本でも取り入れてみると外観の雰囲気も明るくなります。外観が素敵になれば家に帰るのも楽しみになるでしょう。

気を付けること

直射日光や雨風に強い屋外用のアイテムを選ぶこと

お庭やバルコニーで使うアイテムは、風で倒れたり飛ばされたりしやすいものは危険なので避けてください。直射日光や雨風に強い屋外用のものを選びましょう。

2階以上のバルコニーの場合は、お子様の転落事故を防ぐために、テーブル、チェア、エアコン室外機、プランターなど足がかりになりそうなモノを手すりのそばに置かない、設置しないことが大切です。
お庭もバルコニーもお子様から片時も目を離さないことは不可能です。先回りして安全面はしっかりと考えて、緑のある暮らしを楽しみましょう。

  • 緑にはリラックス効果があり、暮らしに緑を取り入れると心にゆとりが生まれる

  • お庭は長い間、家族のコミュニケーションを育む場所になる

  • お庭やバルコニーを設ける際は安全面、耐久性にも気をつける